日産自動車は高級車インフィニティ・ブランドの電気自動車（EV）の開発を一時中断した。同社役員が明らかにした。より先進的でコストも安い技術がすぐに導入できる見通しであることがその理由だという。日産は2012年のニューヨーク国際自動車ショーで、同ブランドのEVコンセプト車「LEコンセプト」を公開、2年以内に5人乗りの量産モデルを発売する予定だと発表していた。日産のアンディ・パーマー副社長（世界製品計画担当）はウォールストリートジャーナルに対し、EV技術の進歩が確実になってきたため、その導入を待つ価値はあると語った。同氏は「2年前には考えられなかった技術だが、インフィニティのEVの投入を予定していた時期に近い段階で導入が可能」という状況を考慮すると、後になって導入するためにモデルを変更するよりは、初めから導入したほうが得策であると判断したため、EV発売のタイミングを若干遅らすことにしたという。
日産、高級EV開発を延期 新技術の開発まで（ウォールストリートジャーナル）
