インドで電気自動車を充電する際の二酸化炭素(CO2)排出量が、主要国の中で最悪の水準にあることが分かった。英国の調査会社シュリンク・ザット・フットプリントが実施した調査によるもの。石炭火力に大きく依存している国内の電力事情が要因となっている。シュリンクによると、インドで電気自動車を充電する際に発生するCO2は1マイル(約1.61キロメートル)当たり370グラム。2番目に多い南アフリカ共和国(南ア)の318グラムを大幅に上回り、調査対象となった20カ国の中で最悪の数字となった。370グラムという排出量は従来型のガソリン車とほぼ同じ水準で、現状ではCO2削減の観点からインドで電気自動車に乗るメリットはほとんど無いことが明らかになった。
電気自動車充電のCO2排出量、インドは世界最悪の水準(インド新聞)