テスラモーターズジャパンは30日、北米で納車が始まった電気自動車(EV)「モデルS」のシャシーとパワートレーンを、東京 青山の同社ショールームで公開。米テスラモーターズのエンジニアであるカート・ケルティ氏がその特長を説明した。モデルSは5ドアサルーンの7人乗りEVで、アルミボディーの床下にリチウムイオンバッテリーを、リアオーバーハングにインバーター/モーター/ギアボックスを搭載する。ケルティ氏は「iMiEVやロードスター(テスラモーターズのEV第1作)はガソリンエンジン車をEVにしたものだが、モデルSは最初からEVとして設計したので、いろいろなメリットがある」と説明を始めた。シャシーを一見して分かるそのメリットは、広大な室内空間だ。リチウムイオンバッテリー、パワートレーン、エアサスペンション用やブレーキ用のポンプはすべて床下に収まっており、トランスミッションやプロペラシャフトが不要なのでセンタートンネルがなく、床はフラットだ。フロントのボンネット下はエンジンなどがないため、トランクルームになっている。これを利して5人分のシートの後方に後ろ向きの2人がけシートを配し、7人乗りとしている。
テスラモーターズ、「モデルS」のシャシーを公開(カーウオッチ)