兵庫県などは23日、軽自動車より小さく、高齢者らの移動手段として期待される「超小型車」で公道を走る実証実験を洲本市で行った。実験は関西では初めて。中山間地域で暮らす人たちにとっての利便性を調べる狙いもあり、25日からは淡路市でも同様の実験を行う。県は参加者の声を基に、活用を検討する。この日使った前後2人乗りの電気自動車は、日産自動車製で全長2・3メートル、最高時速80キロ。同市五色町鮎原神陽の団地で、60~70歳代の16人が「急発進はしないので、坂道発進はアクセルを強く踏んで」などと操作方法を教わり、4台の車に分乗して診療所や図書館、ショッピングセンターなど約5・5キロを回った。参加した増田広蔵さん(71)は「静かだが意外に馬力もあって、小さいので狭い道でも通りやすく、駐車も楽。市街地や地区内の移動には使いやすいのでは」と満足そうだった。
超小型車、関西“デビュー” 淡路島内で実験開始(読売オンライン)