三菱重工業が、カナダのマニトバ州で州政府および地元企業・大学と共同で開発を進めてきた電気バスの実証車両が完成、現地で一般公開された。同社の電力保持特性に優れるリチウムイオン二次電池パックを搭載したもので、今後は、同州都ウィニペグ市内の公道において2年間の走行試験を実施することとなる。この一般公開を記念して1日、ウィニペグ市にあるマニトバ州議事堂前で開催された式典には、マニトバ州政府のグレッグ・セリンジャー首相臨席の下、同社とプロジェクト参加各社・機関の代表者など多数が出席した。今回のプロジェクトは、同社が2010年12月に同州政府と締結した、先進的な低炭素社会づくりのための協業の覚書(MOU)に基づくもの。その第一弾として、2011年4月から、州政府に加え、現地大型バスメーカーのニューフライヤー・インダストリーズ・カナダ、マニトバ電力、レッドリバーカレッジとともに、リチウムイオン二次電池を搭載した電気バスと充電技術の開発・実証プロジェクトを進めてきた。
三菱重工、カナダ・マニトバ州で共同開発の電気バスが走行試験を開始(プレスリリース)