東北大がトヨタ自動車グループの関東自動車工業(神奈川県横須賀市)などと共同で、次世代自動車技術の実証試験を行う研究開発拠点を5月にも宮城県多賀城市に新設することが15日、分かった。疑似走行装置など大型実験設備を導入するほか、試作車を施設内で試験走行し、バスや少人数乗りの電気自動車(EV)の開発につなげる。渋滞情報を車両間で伝える運行システム、自動車の生産効率を高める技術の確立も目指す。トヨタは東北を国内第3の生産拠点と位置付けており、東北大を中心とする産学連携による開発拠点の新設は、東北の自動車関連産業の集積に一段と弾みを付けそうだ。開発拠点を設けるのは、ソニー仙台テクノロジーセンター敷地内にあるインキュベーション(ふ化)施設「みやぎ復興パーク」。2階建て遊休建物(延べ床面積約5000平方メートル)を活用する。
次世代車研究拠点を新設へ 東北大が関自工などと共同開発(河北新報)