オランダ・フローニンゲン大学の Ben L. Feringa 教授らの研究チームは、自動車の車輪に相当する部品などが付いた分子を合成し、電気刺激を加えてこれを「走行」させることに成功した。この“自動車分子”は車輪部分を含め全体で約130個の炭素原子からなる単一の分子で出来ており、教授らはこれを多数合成。銅板上に配置したあと走査型トンネル顕微鏡を使って電気刺激を加え、10回の刺激で車輪を5回転させ、ほぼ直線的に6 nm進めることに成功した。電気刺激で動くことから一種の“電気自動車”ともいえ、微細な物質を運ぶ運搬車などへの応用が考えられている。
【新技術・話題】オランダの教授ら、電気「刺激」車を開発
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– 2011年11月11日