デロイト トーマツ コンサルティングは10月25日、次世代自動車についてのプレスブリーフィングを開催した。次世代自動車とは、内燃機関ではなく電気や水素を燃料とし、モーターで駆動する車両。現在のところハイブリッド車(HV)、プラグイン・ハイブリッド車(PHV)、電気自動車(EV)、燃料電池車(FCV)がある。同社自動車セクターの佐瀬真人パートナーによれば、現在の自動車産業には「市場シフト」と「電動化」の2つの流れがある。前者は、新興国市場の拡大。先進国市場は依然として大きな市場ではあるものの横ばいであり、いわゆるBRICs及びNext BRICsと呼ばれる新興国が急激に拡大していることを表す。後者はパワートレーンの電動化。その背景には、石油依存と大量エネルギー消費から、再生可能エネルギー利用と省エネルギーへの転換を目指す各国のエネルギー・環境政策や、次世代自動車普及策がある。同社は2020年以降に本格的な「電動化」が進み、2030年には次世代自動車が過半数を占めると予測する。
デロイト トーマツ、EVの本格的普及は2020年以降(カーウオッチ)