1960年代、英国の特撮人形劇(スーパーマリオネーション)が世界に衝撃を与えた。番組名「サンダーバード」。制作はジェリー・アンダーソン氏率いるAPフィルム。舞台設定は2065年。元宇宙飛行士で資産家のジェフ・トレーシーが子どもたち5人と結成したIR(International Rescue/国際救助隊)が、世界各国での事故や災害に最新機器を駆使して挑む。日本では60~80年代に何度も再放送され、幅広い世代の“良き思い出”となっている。そうした社会背景から、「サンダーバード博」(2013年7月10日~9月23日・日本科学未来館/東京お台場)が開催された。副題は“世紀の特撮が描くボクらの未来”。展示順路の前半では、特撮の裏側を紹介。台詞は予め収録し、その音声を電気信号に変換して人形の口を開閉する仕組みに、関心を示す来場者が多かった。順路の中盤過ぎからは、現代の最新技術との融合。1965年制作当時に100年後の2065年を想像した世界観、それと2013年現在の最先端技術を直接比較した。分野としては、エネルギー開発、モビリティ、医療、災害救助などだ。
現代版「サンダーバード」はミスマッチ? 真の環境未来都市・北九州市の底力(ダイヤモンドオンライン)