茂木敏充経済産業相は23日、関西大千里キャンパス(大阪府吹田市)で講演し、大型蓄電池や電気自動車(EV)の普及を促進していく考えを強調した。太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギーの利用拡大により「(気候による発電量の)変動を吸収できる蓄電池の技術が核となる」と理由を説明した。蓄電池はこれまでノート型パソコンや携帯電話向けが主流だったが、今後は住宅や自動車向けなど大型の需要が増えてくると指摘。「2020年には20兆円市場の大きなビジネスになる」と期待を寄せた。またEVやプラグインハイブリッド車など次世代自動車について「20年ごろには日本市場の2割ぐらいのシェアに広がる」と述べ、EVの充電施設の拡充を政府として後押ししていることを説明した。