鉄道利用の観光客に、駅から電気自動車(EV)などのエコカーで観光地を巡ってもらう「レール&ライド」の実証実験が23日、秩父市内で始まった。県が実験主体で、ホンダが車を用意。今後、山間部でのEV普及や充電設備整備などの参考とする。実験ではEVのほか、家庭用電源で充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)を使用。急速充電設備がある秩父鉄道秩父駅で貸し出し、約37キロ離れた奥秩父の三峰公園(同市大滝)まで日帰りで往復する。実験は27日まで行い、計14組が利用する。出発の前後にアンケートを行い、使い勝手などを記入してもらう。この日、家族四人でEVに乗ることになった三郷市の稲垣雅彦さん(48)は「EVは初めて。電池切れしないか少し心配だが、乗り心地を試せるのが楽しみ」と話した。