自宅から事務所まで約8キロの道のりを、よほどの悪天候でもない限り移動手段は「原付スクーター」を活用している。日頃から、万が一のときでもこのぐらい軽くて小さければ手押しも可能(パンクすると、コロガリ抵抗が増すからかなりキツいが)だから、動力をエンジンから電気モーター(EV)に移行させるにはもってこいの乗物だとずっと思っていた。まさに「究極の一人乗り短距離用モビリティ」だ。
そこで、当サイトのバナーにもあるテラモーターズのEVスクーター「SEED」に注目してみた。外観としては写真のように通常のスクーターと何ら変わりない。では、いわゆる原付(エンジン)スクーターとどう違うのか比べてみよう。
SEED
|
原付スクーター(主にマイスクーター)
|
|
価格 | 99,800円(専用充電器18,900円:別売) | 台湾製の中古で約10万円。国産を含め新車の場合だと130,000?20数万円 |
性能 | 出力=600Wインホイールモーター 一充電走行距離=35?45km | 4?5馬力 4?のガソリンで約120km走る |
車両重量 | 86kg | 80?90kg |
税金、保険、免許、法規 | 原付扱い | 同左 |
100円当たり
走行距離 |
約300km | ガソリン価格の相場にもよるが、平均では25kmぐらい |
販売店 | 10月1日より販売を開始したヨドバシカメラマルチメディアAkibaから、全国の特約ホームセンターなど | 全国のバイク専門店など |
その他 | バッテリーの耐用年数が2?3年なので、維持コストとも関係する | 修理などは購入したお店に頼むのが普通 |
ざっと見ると、価格面(ヤマハの最新電動スクーターEC-03は24万円だが)でも、ランニングコスト面でもエンジン原付スクーターを圧倒しているように見える。もはや、利用する側の慣れと意識だけの問題と言えるだろう。
テラモーターズは、設立が今年の4月という若い会社。社長の徳重 徹氏も40歳と若く、同社hpのメッセージでは「当社は、快適コミューターの世界標準となる新しい乗物で果敢にイノベーションに挑戦します。将来世代にわたる子供たちが安心して暮らせる環境を実現する取り組みをエコな製品作りと短絡的にとらえるのではなく、持続的発展が可能な社会の実現に向けた新しい産業の創造と雇用の創出、事業の世界展開が当社の使命であると確信し前進してまいります」と語っている。まったく同感だ。規模よりも何よりも、テンポとスピード、そして小回りの利いた今後に期待が膨らむ。
Pages: 1 2