我が家は2011年7月に、日産自動車の電気自動車(EV)「LEAF」を購入した。「国土が広い米国でよくEVを買ったなあ」、と思われる読者もいるかもしれない。確かに、現在のEVには一回の充電で走行できる距離に制約がある。それは実用上、大きなネックになる可能性もある。それでもLEAF購入を決めたのは、社会に少しでも貢献したいという考えを持ったからである。私は子供時代を米国西海岸の「シリコンバレー」で過ごし、今でもそこに在住している。子供時代からシリコンバレーの大気汚染の問題は非常に気になっていたし、地球温暖化はその懸念を増幅させた。さらに米国の政治や国家安全保障を考慮すると、海外から石油を購入することで大量の資金が米国から流出することは、国益にかなわない。こうした点から、LEAFの購入を決めた。私の知り合いでLEAFの購入を予定している2人も、同様の考えを持つ。
EVは米国で受け入れられるか:前編 日産「LEAF」の大いなる挑戦(Tech-on)