近年、電力・エネルギーを取り巻く状況は大きく変化しており、地球環境や生活に及ぼす影響についての社会的関心は高まりをみせている。一方で、現行のスマートグリッド構想では、主に電力供給者側の立場でHEMS(Home Energy Management System)/BEMS(Building and Energy Management System)などの検討が行われている。そして、これらの利用者側視点での主な機能は、電力の使用量や機器の動作状況の確認など、省エネルギーの喚起が主流となっている。このような背景の中で、ソニーは電気を利用する際に必ず通るインフラである「コンセント」に着眼し、ユーザーが能動的に電力管理や電力制御をしながら利用できる「認証型コンセント」を開発した。具体的には、非接触ICカード技術NFC/FeliCaを応用して電気機器認証を行う「認証型コンセント:FeliCaタイプ」と、新技術「電力線重畳通信技術」により、電源ケーブルを介して電気機器認証を行う「認証型コンセント:電力線重畳通信タイプ」を開発した。
ソニー、電力を利用者や機器ごとに管理・利用する「認証型コンセント」を開発(プレスリリース)