東北大学大学院などのグループは、レアアース(希土類)を使わずに強い磁力を得る「レアアースレス磁石」の基礎技術を開発したと発表した。ハイブリッド車のモーターや家電に使われるネオジム磁石に匹敵する磁力が得られる可能性があり、2025年ごろの実用化をめざす。世界で初めて「強磁性窒化鉄」の粉末の合成に成功した。主に鉄と窒素から合成できる。中国からの調達リスクがあるネオジムやジスプロシウムなどのレアアースは不要。強磁性窒化鉄は約40年前から有望性が指摘されていたが、ナノレベルの合成技術が可能になり研究が進んだという。
レアアース不要の強力磁石 東北大大学院が基礎技術開発(朝日com)