将来、電気自動車(EV)や燃料電池車が本格的に普及すると、自動車業界の競争環境は大きく変わる。現時点では世界シェアでトヨタ自動車などの後塵を拝するホンダだが、そうした時代を見据え、下克上の準備を始めている。活用するのは、「電池」が生み出すビッグデータだ。ホンダの研究開発機関である本田技術研究所は、2012年7月に「バッテリー・トレーサビリティー・システム」を稼働させた。日米でリース販売している「フィットEV」に搭載した電池の稼働状況を分析するシステムだ。
[本田技術研究所]数千万件の走行レコード分析、EVの電池改良に生かす(IT Pro)