路面に埋め込まれたケーブルから、無線給電。どんなに走っても走っても、充電切れにならない電気自動車があったら素晴らしいですね。ありえないって思われるかもしれませんが、それが韓国発の技術で可能になっているんです。新技術を使った電気バス2台が、韓国の亀尾(クミ)市で走り出しました。Online Electric Vehicle(OLEV)と呼ばれるそのバス車両は、道路から電気をもらって走るんです。厳密には、路面の下に敷かれた電気ケーブルからワイヤレスで電力を受け取っています。そこには、Shaped Magnetic Field in Resonance(SMFIR、直訳「成形された共鳴磁場」)という技術が使われています。バスは一般的な電気自動車の3分の1ほどの大きさのバッテリーを搭載していて、車体底面が路面から17cmほど離れたところで、電気ケーブルが作り出す磁場を元に100キロワット相当の電力を受け取ります。ワイヤレス給電というとエネルギー効率が気になりますが、ケーブルから送られる電力の85%がちゃんと使われているそうです。
充電スタンドなし! 道路から給電の電気バス、韓国で始動(動画あり)(GIZMODO)
韓国、ワイヤレスで充電可能な電気自動車の試験運行開始(ウォールストリートジャーナル)