2010年6月、日産リーフの開発責任者である門田英稔は、神奈川県厚木市にある日産テクニカルセンターにいる部下たちに対し、恒例となった「昼礼(ちゅうれい)(昼に実施する朝礼)」を行っていた。いつもと違うのは、門田が厚木にはおらず、欧州から電話で開発部隊に語りかけたことだ。話の中身は、カルロス・ゴーンCEOが、リーフの実験車に試乗して、非常に満足しているというもの。この報を受けて、開発部隊の士気は一気に上がった。
【日産自動車】社運をかけた「電気自動車リーフ」スピード開発の仕かけ(プレジデントオンライン)