医薬品の興和の子会社で電気自動車(EV)開発のコボットは2013年度、複数の会員が共同で1~2人乗りの超小型EVを使うカーシェアリング事業に参入する。都心部や観光地での短距離移動の需要を見込む。EVはコボットの独自車両を使う。コボットは興和の全額出資子会社。今年7月、1人乗りEVを開発した。試作車は最高時速60キロメートル、フル充電時の走行できる距離は30数キロメートル。現在、航続距離50キロメートルの2人乗りEVの開発を進めており、12年度末をめどに完成させる計画。カーシェアには自社開発したEVを採用する。車を管理するためのシステムも開発を進めており、10月から実証実験を実施する予定だ。事業を展開する地域については現在、検討を進めている。1~2人乗りの超小型車については、国土交通省が今秋にも認定制度を設ける方針。1人乗りEVは現行制度でも「第1種原動機付き自転車」として公道を走行できる。コボットは新制度が始まれば2人乗りEVをカーシェアに利用する考え。
超小型EVでカーシェア、興和子会社が13年度から(日本経済新聞)