NECは、スマートエネルギー事業をコンピュータ、通信、半導体に続く第4の柱に育てていく計画だ。NECグループ内にある二次電池や電気自動車の充電システム、ICTを利用した管理システムなどの技術・製品をまとめ上げ、2017年には売上高3000億円を目指す。中核となるのは「中型電池」だ。2007年にNECグループと日産自動車の折半出資会社として設立したオートモーティブエナジーサプライ(AESC)。電気自動車向け電池のシェアは、同社によれば約50%に達するという。AESCは自動車向け高性能リチウムイオン二次電池の電極に強みがあり、同じ構成の二次電池を車載以外の可搬型や定置型の蓄電システムに展開していく。「電池は一声10年の使用期間があり、電池セルはもちろんだが、電池の制御が重要になる。従って、家電やPCのような価格競争、すなわちコモディティ化は、起こるとしても遅くなるだろう」という。
電池をてこに勝ち残る、NECのエネルギー事業(EE TIMES)