住友金属鉱山は、このたび車載用二次電池正極材料の中間材である水酸化ニッケルプリカーサー、およびその原材料である硫酸ニッケルの増産起業を行うこととした。自動車市場においては、省エネルギー、環境負荷低減意識の高まりから近年ハイブリッド車、電気自動車の販売量が急速に増加している。HEV、EVの普及には、高性能の二次電池が欠かせないが、同社は、以前より自動車メーカー等と共同で車載用二次電池正極材料の開発に注力し、供給してきた。同社は、車載用二次電池需要の高まりに伴い、正極材料の販売量が今後さらに増加するとともに、二次電池正極材料メーカーにおいてその中間材である水酸化ニッケルプリカーサーの需要も増加するものと予想し、このたび磯浦工場(愛媛県新居浜市)において水酸化ニッケルプリカーサーの生産設備を増強することとした。これにより当社の水酸化ニッケルプリカーサーの生産能力は、月800t増加しおよそ月1,500tとなる。工事の完成は、2012年9月を予定しています。
住友金属鉱山、車載用二次電池正極材料の水酸化ニッケルプリカーサーなど増産(プレスリリース)